教員紹介(国際コミュニケーション学部 観光学科)

教授

安藤 正裕 (Masahiro Ando)

所属
国際コミュニケーション学部 観光学科
専門

エアラインビジネス、キャリア形成、安全管理

主な担当科目(学部)

航空産業論 空港業務論 航空実務 エアライン特別演習 専門演習(ゼミ) キャリアプランニング ビジネスマナー

■ 現在の研究テーマ(または専門分野)とその専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

大学院では、日本のLCC(ローコストキャリア)について研究しています。きっかけは関西空港を拠点に拡大しているピーチアビエイションで仕事をしたことです。

日本におけるLCCの割合は、国内線では10%程度、国際線では25%程度ですが、欧米では50%を超えています。これから東アジアにおいてもLCCはますます拡大していくことが予想されますが、大手航空会社と比較した場合、どのように少ない費用で航空機を運航しているのか、また働いている従業員は満足しているのかなどを調べてみたいと思ったことです。

また、ANA総合研究所において、大学生のキャリア形成において重要な「社会人基礎力」に関する教材や資料を作成しました。AIの進化など社会が変化する中で、企業の中の人材の役割が変化してきていますが「社会人基礎力」は、そうした時代を見据えても、更には「人生100年時代」においても重要であると言われています。

大学生に対するアンケートなどにより将来に向けて適切なキャリアを形成することに役立てたいと考えています。

■ プロフィール

私は神奈川県の小田原市で生まれました。

父の転勤で横浜市へ移り、小学校から高校まで横浜で育ちました。小学校高学年よりサッカーを始め、高校生まで部活動として真剣に取り組みました。朝から晩まで部活動する中、食事から洗濯まで両親の世話になる生活を送っており、大学は両親の下を離れて自活しなければと考え、首都圏から離れた大学へ進学しました。

その後、ANAに入社し、北海道や海外にも赴任しましたが、自分で自分のことはできるという大学時代の経験はその後の会社人生においても有意義でした。

30年以上勤めているANAでは、現場である旅客運送の業務から人事、財務といった本社業務も担当しています。

■ 高校生へのメッセージ

観光業界は、景気の影響のみならず伝染病や地震といった自然災害から大きな影響を受けます。航空業界も例外ではありません。しかし、様々な場所へ出かけ、その場所で実体験をしてみたいという欲求は、毎日の食事などと同様に人間の本質的な欲求の一つです。

インターネットの普及により人の交流は少なくなるのではないかと言われましたが、結果は効率の良い仕事により余暇時間が増加し、旅行を楽しむ人が増え、また、様々な情報がインターネットを介してやり取りされることで新たなビジネスが生まれ、その結果、更に人的交流が促進され、航空機を利用されるお客様は増加しました。

また、旅行を通じた国際的な交流により、お互いの文化への理解が促進され、紛争が発生した場合でも、平和的な方法で解決していこうとする考えを後押しすることになります。

観光業や航空業へのイメージがかわりましたか?

AIなどが進化する中、人とのコミュニケーションやホスピタリティに関心のある皆さんは是非、受験してみてください。

■ 講演・取材など協力可能なテーマ

エアラインビジネスに関するテーマ